5月の連休明けにプレカットの打合せを行いました。非常事態宣言下の中、互いの移動距離を減らすために、SEEDSと埼玉のプレカット業者の中間に位置する施工会社・内田産業の西東京営業所で行うことになりました。

今回の建物の構造上の特徴は、木造3階建て&スキップフロアであるために梁成480という大断面の集成材を使います。また、地震力を床の段差があってもスムーズに構造壁にまで伝えるために二段梁も使います。

打合せポイントの一つは、 その二段梁 にどのような金物を使って周辺軸組みと一体化させ、かつ、それが室内に露出させないようにするかということでした。

プレカットの図面担当者がとても丁寧な人で、ややこしいところ全ての接続仕口を描きだし、金物同士が干渉しないか検証してくれました。その一部が冒頭の画像です。

また、仕口以外のポイントで屋根の水平構面の考え方を構造家から伝えました。木造2階建てまでだと、水平構面の計算が免除されている関係でプレカット業者も水平構面を大事にする慣習がないからです。

打合せによって構造が整理され、後日、垂木・登り梁のレベルが改められた図面が送られてきました。ですが、レベルの追い出し方が設計図と微妙に違ってきたため、屋根の基準の取り方について赤チェックを入れたのが下の画像です。

顔を突き合わせた打ち合わせの後も図面のやり取りは続き、プレカットのチェックは2か月を要しました。その間、ウッドショック対策で大断面の集成材を先行発注せざるを得なかったり、いろんな出来事が発生するプレカットチェックの作業となりました。

下の打合せ風景は変異型ウイルスが日本に広がる前で、3密を守れば良しとされていた頃です。部屋は換気を良くし、席に着く前に消毒、離隔距離1M以上を取って行っています。左から順に構造の羽田野さん、白崎、右奥がプレカット図担当の高橋さん、営業本部長の赤木さん。