今回は基礎立上りのコンクリート打設の様子です。コンクリート型枠はここでは鋼製型枠を使っていました。

型枠は合板と鋼製の2種類ありますが、コンクリート強度に関係はないので、工務店がやりやすい方を選んでもらうべく、こちらで指定することはありません。

一般的に立ち上がりが複雑な場合は現場で融通が利きやすい合板が多いように思います。後は工務店の下に入っている業者さんの都合で決まる場合も多いです。

ポンプ車からコンクリートが圧送されます。圧送するタイミングは吐出しノズルを持った職人さんが腰の巻いたリモコンで操作しています。
コンクリートは事前の配合計画書を監理者(つまりSEEDS)に提出してもらい、チェックした内容で打設してもらいますが、セメントが水と練り合わせ開始後1.5~2時間のうちに打ち終わらないと、品質が変わってしまいます(生コンという言葉はそこからきています)。

それで、品質担保のために、現場でスランプ値(生コンの柔らかさを確認)を測定します。同時に、右側の円筒ケースに生コンを詰めて試験場に持っていきます。 試験場では1週間・4週間で破壊検査による強度を確認します。4週で所定の強度が出ることが求められますが、そこまで工期を延ばしたりせず、1週強度に補正値を掛けたもので想定4種強度を割り出し、それが次の工程に進む合否ラインになります。

この工事現場でも合否ラインをクリアして、次の工程へと進んでいます。