西側を幅員16mの道路が走る、東西に細長い形状の敷地にたつ二世帯住宅です。
充分な採光を確保するために、できるだけ南面の空地を広く取ることを優先し、建物も東西に細長い形となりました。細長い建物の短辺側が西側の道路に面することになり、印象的な外観となるよう心掛けました。
二世帯共用の玄関ポーチは、自転車置場を併用するためゆったりしたスペースを取り、庇も自転車置場まで覆えるよう大きく掛けることとしました。

間取りは、1階が親世帯、2階が子世帯の独立した空間となっています。玄関は別々に設けましたが、世帯間の交流が容易にできるよう、内部でつながる引戸を設けています。

1階|親世帯様のこだわりは、掘りごたつのある畳コーナーでの一家だんらんです。食事も掘りごたつで取ることが多いため、ダイニングテーブルは不要とのこと。代わりにちょっとした食事が取れるようなカウンターテーブルを用意しました。対面式のキッチンは、LDKと窓の外の庭の景色が見渡せ、開放的で明るい空間となりました。

2階|子世帯様の特徴はリビングとつながる子供室です。引戸を開ければLDKの一角にキッズコーナーがあるイメージに。お子様の成長に応じ、将来は引戸を間仕切壁と片開き戸に変更することも可能です。年月とともに家族構成や生活スタイルは変化していきます。

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