Q:
住まいをリフォームするか、いっそ建て替えるかで迷っています。
どう考えればいいですか?
(このご質問は、2008年、築28年の木造住宅にお住まいの方からでした。)
A:
1980年の木造住宅ですと、現在の建築基準法で定められている耐震基準には合致しません。
増築をともなったり間取の変更があるなど、確認申請が必要になるレベルのリフォームになると、今の耐震基準を満たす必要があるため、大掛かりな工事になると思ってください。
具体的には、1981年の法改正で、木造住宅のコンクリート基礎に鉄筋を入れることが義務化されました。それ以前の木造住宅では、基礎が無筋のこともあるわけです。
それから、2000年には、柱と梁の接合部に、そこにかかる応力に見合った金物を取りつけることが義務化されました。
お問い合わせの住宅は1980年に建てられたので、基礎に鉄筋が入っているかいないかの境目の時期です。
基礎を調査して、もし無筋であれば、鉄筋コンクリートの新しい基礎を副えて補強する必要があります。
また、柱と梁の接合部の金物も入っていないはずなので、金物を取り付けられる程度まで、壁・天井を剥がすことになります。
断熱についても、2025年に義務化された断熱等級4には及ばないと思われます。年代的には等級2でおかしくありません。等級2以上に入っていたとしても、断熱材のグラスウール自体が古くなって効かなくなっていると思われます。
壁と天井を剥がすなら、断熱改修もやるべきです。
などなど、必要な事をやっていくと、ほぼ新築並みの工事になってしまいます。
基礎が無筋だったら、残すべき理由がない限り、建て替えの方がいいのではないでしょうか。
ただし、壁・床・天井の張替え、キッチンやお風呂の交換、屋根の葺き替えだけで、間取の変更や主要構造部を変更しないリフォームでしたら、確認申請の必要はなく、上記のような大掛かりな工事は義務ではありません。
↓こちらもご覧ください。
関連ブログ:木造のスケルトンリフォームについて#1
(2013/01/14初稿)
(2026/02/22加筆)
