トップの写真は上棟して、真っ先に確認した風景です。
上棟式から遡ること、約8ヶ月前の打合せのとき、以下の資料をみてもらいました。

『ここの地形は、道路向かいの敷地を越すと、急な斜面になっています。今、向かいのお隣さん同士で2mの隙間が空いていますが、その先は丁度、明月院通りの谷と揃っていて向こうまで見えそうです。その先の海もひょっとしたら、、かねてのご要望が叶うかもしれません。

国土地理院の断面作成ツール使用( 黒・緑・赤線はSEEDSが記入)

これは国土地理院のサイトで地形断面を作成してくれる機能を使いました。
(黒・緑・赤線は私が作図したもの)黒線の角度が向かいの隙間の角度です。これがずれていくと視線(標高100m弱)の高さより高い地形が出てきます。

ただし、国土地理院の地形は実際の地盤だと思います。木の高さで考えないといけなくて、、500mの直線距離に12mぐらいの高さ、1km先に15mの高さの林があると、見えないことに。。この辺の林は、20mくらいあるような、、

国土地理院の断面作成ツール使用( 黒・緑・赤・青線はSEEDSが記入)

もう一つ、Google Earth でもやってみると、、
この画像では見えないことになりますが、Google Earth が林の樹高まで再現できるかというと、そこは不明なので、、、あくまで参考にお見せしました。

Google Earthより

もっというと、風致地区なので、隣地境界から各々1mずつ後退することになっているので、将来お向かいが建て替えたとしても、この隙間の風景は担保されます。(注_二つの敷地をまとめて買う人が出ない前提)』

ということで、2階の道路側の窓の位置は、向かいの隙間に合わせるということに。また、減額のために大変更があっても「仮に見えなくても、海がそこにあるという雰囲気が感じられるだけでもいいんです」というご主人の言葉があってルーフテラスは残すということになりました。

それで上棟式の後、早々に2階に上って行ったわけです。すると、道路側の窓からは海は見えない。じゃあ、屋上は?と登ってみた風景が冒頭の写真です。・・・やっぱり見えませんでした。
でも辺りを見回すと、海に固執しなくても山々に囲まれ、風が通り、とても気持ちのいい場所が自分のものになっていることが体験できました。
「空、広いなー」がご主人の最初の感想。常にポジティブなので、こちらも報われます。
こちらが勝手にやった「国土地理院→地形断面の考察→ Google Earth での確認」は ”壮大な無駄 ” に終わりました。でも、結構楽しかったです。