鎌倉で既存の住宅に接続する離れ(増築)が進行中です。概算を取ったもののウッドショックの影響でかなりの予算オーバー。ありとあらゆる要素をはぎ取らないといけないのですが、設計者として譲れないのは構造です。

建築基準法で耐震壁の壁量は規定がありますが、床の頑丈さ(水平剛性)は規定がありません。
それが、住宅性能に関する表示基準・評価制度を設けた「 住宅の品質確保の促進等に関する法律 」(1999年/通称、品確法)では、耐震等級の項目内で水平剛性に言及しています。
シーズ・アーキスタディオではできるだけ長期優良住宅の性能を満足するように努めていて、この水平剛性も大事にしています。
今回、小さいがゆえに壁量をできるだけ無くしたい条件であったので、大地震が起きた時の揺れを構造ソフトのアニメ機能を使って視覚化しました。

振動シミュレーション1(水平剛性考慮なし)

振動シミュレーション2(水平剛性考慮)

「新しいウィンドウで開く」で二つを一緒に見てもらうと水平剛性の重要さが一目瞭然です。