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シーズ・アーキスタディオ Seeds Archi-studio
内玄関なるもの
- 2010-02-25
- 02.Essay
大型の住宅になると、内玄関が必要になることがしばしばあります。
内玄関と言うと、一般には馴染みがないかもしれません。
表玄関は外に対する顔つき、勝手口は家事に直結する出入口とすると、内玄関はちょうど、中間の役割を果たします。
家族の誰もが便利に使う内玄関。住まい手の考えやライフスタイルがもっとも表現される空間といってもいいでしょう。

この写真は、おじいちゃん、おばあちゃんが一番よく利用する内玄関。朝、一番早く起きて新聞をとってくる。そして、一通り目を通した後、他の家族のために下足入れの上に。古くなった新聞も何かを包むのに使ったりするので近くにためておきたい。場所が狭いから、下足とスリッパをコンパクトに収納したい。そういった要望を素直に聞いてデザインした下足入れ&新聞ストッカーです。棚の方向が2方向に分かれ、ちょっぴり、おしゃれになりました。

築100年は経とうかという家のリフォーム。
この古い家では土間との床の高低差が40センチほどありました。足が悪くなったお母様が、日常的に使うのにはとても大変。
リフォームで、土間に一段ステージを設け、そこに腰掛けるベンチ、手をつくための腰壁、さらに、体を支えるための手摺を設けることにしました。
お母様が出入りするときのの一連の動きを考えると、どれも欠かすことができないと思われました。
内玄関と言うと、一般には馴染みがないかもしれません。
表玄関は外に対する顔つき、勝手口は家事に直結する出入口とすると、内玄関はちょうど、中間の役割を果たします。
家族の誰もが便利に使う内玄関。住まい手の考えやライフスタイルがもっとも表現される空間といってもいいでしょう。

この写真は、おじいちゃん、おばあちゃんが一番よく利用する内玄関。朝、一番早く起きて新聞をとってくる。そして、一通り目を通した後、他の家族のために下足入れの上に。古くなった新聞も何かを包むのに使ったりするので近くにためておきたい。場所が狭いから、下足とスリッパをコンパクトに収納したい。そういった要望を素直に聞いてデザインした下足入れ&新聞ストッカーです。棚の方向が2方向に分かれ、ちょっぴり、おしゃれになりました。

築100年は経とうかという家のリフォーム。
この古い家では土間との床の高低差が40センチほどありました。足が悪くなったお母様が、日常的に使うのにはとても大変。
リフォームで、土間に一段ステージを設け、そこに腰掛けるベンチ、手をつくための腰壁、さらに、体を支えるための手摺を設けることにしました。
お母様が出入りするときのの一連の動きを考えると、どれも欠かすことができないと思われました。
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設計のこぼれ話 -家が家族とともに成長していく-
今日は「勉強は子供部屋で。」というHT-houseでの話。
3人姉妹の子供部屋で、お子さんが小さいうちは部屋を仕切らず、将来個室にするという計画でした。
そこで、3人共有の寝室兼プレイルームと勉強コーナーの2部屋をつくりました。引戸を開ければ広く使うこともできます。
3人分としては十分な広さを確保できなかったので、「女の子どうしだから、勉強するところは一緒でもいいのでは?」というのが、最初の発想です。また、3人いると、宿題する子もいれば、遊ぶ子もいる・・・となるわけで、そのケジメが付けやすいメリットもあります。
勉強コーナーは細長い小部屋で、長さ約5Mの勉強机をつくりました。3人横並びで使ってもらおうという考えです。受験期など一人で集中したいときは、ロールスクリーンで一人分を仕切ります。仕切ったときのため、照明・コンセントは3人分用意してあります。
机に並んで座ると、上の子が下の子の面倒をみる環境になります。幅がゆったりしているので、親が間に入って勉強を教えることも可能です。
実際、時々は奥様もここを借りるそうで、子供部屋がファミリールーム化しているようです。
この5Mの机は、家族のコミュニケーションツールとして十分に活躍してくれそうです。
将来、子供たちがパソコンを使うようになると、家族共有のパソコンルームになるかも・・・。
「勉強は子供部屋で。」という当初の予定とは違いますが、それはそれとして、家が家族とともに成長していく感じは面白いものです。 (白崎 治代)

3人姉妹の子供部屋で、お子さんが小さいうちは部屋を仕切らず、将来個室にするという計画でした。
そこで、3人共有の寝室兼プレイルームと勉強コーナーの2部屋をつくりました。引戸を開ければ広く使うこともできます。
3人分としては十分な広さを確保できなかったので、「女の子どうしだから、勉強するところは一緒でもいいのでは?」というのが、最初の発想です。また、3人いると、宿題する子もいれば、遊ぶ子もいる・・・となるわけで、そのケジメが付けやすいメリットもあります。
勉強コーナーは細長い小部屋で、長さ約5Mの勉強机をつくりました。3人横並びで使ってもらおうという考えです。受験期など一人で集中したいときは、ロールスクリーンで一人分を仕切ります。仕切ったときのため、照明・コンセントは3人分用意してあります。
机に並んで座ると、上の子が下の子の面倒をみる環境になります。幅がゆったりしているので、親が間に入って勉強を教えることも可能です。
実際、時々は奥様もここを借りるそうで、子供部屋がファミリールーム化しているようです。
この5Mの机は、家族のコミュニケーションツールとして十分に活躍してくれそうです。
将来、子供たちがパソコンを使うようになると、家族共有のパソコンルームになるかも・・・。
「勉強は子供部屋で。」という当初の予定とは違いますが、それはそれとして、家が家族とともに成長していく感じは面白いものです。 (白崎 治代)

勉強コーナーの長机.右側が子供たちの寝室
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設計のこぼれ話 -近頃の子供の勉強は・・・-
近頃、子供の勉強はダイニングやリビングで、とおっしゃる施主さんによく会います。
単なる偶然であって、これが最近の傾向なのかはわかりませんが、私自身、ちゃんとした個室を与えられながら、大学受験までリビングで済ませた身なので、とても馴染み深い話です。
また、子供が小さいうちは、できるだけ親の目の行き届くところに・・・という気持もありますよね。
その場合、普段の勉強はダイニングテーブルでいいと思いますが、来客や工作などで散らかしたいときを思うと、専用のデスクがあった方が便利です。
「大倉山の家」も、ダイニングテーブルと勉強机が兼用なのですが、写真のような子供達用の机を提案しました。ダイニング上部の吹抜に面しているので、親の目が行き届きます。家族共有のパソコンコーナーになることも想定しました。また、お子さんが中学・高校と成長したとき、ダイニングよりは勉強に集中できるように、ダイニングとは階を変えて、落ち着いた場所にしています。

・・・でも結局は、子供は自分がいちばん勉強しやすい場所を選びます。人の気配がすると集中できないタイプなら、自分の部屋へ行きますし、リビングの方が好きなら、広い子供部屋があっても、リビングへ出てきてしまいます。(経験者談)
大倉山の家では、まだお子さんが小さいので、どのように使われるか分かりません。色々な可能性を考え、選択肢の幅を持たせて計画しました。
(白崎 治代)
単なる偶然であって、これが最近の傾向なのかはわかりませんが、私自身、ちゃんとした個室を与えられながら、大学受験までリビングで済ませた身なので、とても馴染み深い話です。
また、子供が小さいうちは、できるだけ親の目の行き届くところに・・・という気持もありますよね。
その場合、普段の勉強はダイニングテーブルでいいと思いますが、来客や工作などで散らかしたいときを思うと、専用のデスクがあった方が便利です。
「大倉山の家」も、ダイニングテーブルと勉強机が兼用なのですが、写真のような子供達用の机を提案しました。ダイニング上部の吹抜に面しているので、親の目が行き届きます。家族共有のパソコンコーナーになることも想定しました。また、お子さんが中学・高校と成長したとき、ダイニングよりは勉強に集中できるように、ダイニングとは階を変えて、落ち着いた場所にしています。

子供用の長机
・・・でも結局は、子供は自分がいちばん勉強しやすい場所を選びます。人の気配がすると集中できないタイプなら、自分の部屋へ行きますし、リビングの方が好きなら、広い子供部屋があっても、リビングへ出てきてしまいます。(経験者談)
大倉山の家では、まだお子さんが小さいので、どのように使われるか分かりません。色々な可能性を考え、選択肢の幅を持たせて計画しました。
(白崎 治代)
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設計のこぼれ話 -本棚地震対策-
「大倉山の家」の階段のホームライブラリーを設計したときの話。
初めに話を伺ったとき、ご家族みんなが本好きとのことだったので、「本を楽しめる特別な場所をつくりたい。」と真っ先に思いました。でも独立したライブラリーを設けられるほど、面積に余裕がありませんでした。そのとき、「階段に座っちゃえば?」と思い至ったのです。
設計が進んできたある日、施主様から、「地震のとき階段に本がたくさん落ちてしまったら、暗い中で逃げるとき、邪魔だし危ないのでは?」とのお話。
もっともなご指摘です! さあ、どうしよう?
とっさに思いついたのは、食器や化粧品のお店の陳列棚にあるような、落下防止のバーでした。
でもバーがあると、本の出し入れのときに邪魔になるし、入れられる本の高さをバーの分だけ低くしなければならず、棚全体の高さを有効に使えません。
―棚板に穴をあけて、脚のついたバーを差し込んでおこうか・・・?
―でも、何かに引っかかって、勝手に取れてしまうかもしれない・・・。
悩んでいたとき、便利な金物を見つけました。
普段はバーがロックされていますが、上に少し引き上げると、ロックが外れて手前に倒せるというスグレモノです。これで問題解決です。今後も使えそうな便利グッズです。(倒したところの写真がなくてすみません・・・)
(白崎 治代)

初めに話を伺ったとき、ご家族みんなが本好きとのことだったので、「本を楽しめる特別な場所をつくりたい。」と真っ先に思いました。でも独立したライブラリーを設けられるほど、面積に余裕がありませんでした。そのとき、「階段に座っちゃえば?」と思い至ったのです。
設計が進んできたある日、施主様から、「地震のとき階段に本がたくさん落ちてしまったら、暗い中で逃げるとき、邪魔だし危ないのでは?」とのお話。
もっともなご指摘です! さあ、どうしよう?
とっさに思いついたのは、食器や化粧品のお店の陳列棚にあるような、落下防止のバーでした。
でもバーがあると、本の出し入れのときに邪魔になるし、入れられる本の高さをバーの分だけ低くしなければならず、棚全体の高さを有効に使えません。
―棚板に穴をあけて、脚のついたバーを差し込んでおこうか・・・?
―でも、何かに引っかかって、勝手に取れてしまうかもしれない・・・。
悩んでいたとき、便利な金物を見つけました。
普段はバーがロックされていますが、上に少し引き上げると、ロックが外れて手前に倒せるというスグレモノです。これで問題解決です。今後も使えそうな便利グッズです。(倒したところの写真がなくてすみません・・・)
(白崎 治代)

落下防止バーをつけた本棚
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五番舘西武(現・札幌西武)のことで#2
- 2009-12-08
- 02.Essay
前回の記事を読んでいない方は、ぜひ、ご一読ください。
・・・・
荒川さんとは都合3回会いました。
当時のジョブチーフだった出堀さんに会ってもらったり、発信の仕方や対象をどうするか議論したり。
彼の五番舘をなんとかしたい気持ちは、いささかもぶれません。正確には、札幌駅前に建つ赤レンガの建築を残したいという気持ちです。
彼は実にアグレッシブに行動していて、私や出堀さん以外にも、いろんな人に接触を試みているようです。
それらの蓄積は、彼の中でも貴重な経験になるはずで、それを記録として、かつ発信装置としてブログを使おうということになりました。
彼の思い描く五番舘再利用計画も、ちらりと聞いてはおりますが、ネタバレになるので、ここでは披露しません。
まだ、出来たてほやほやの彼のブログですが、アクセスしてみて下さい。できれば、コメントなどを頂けると彼も励みになります。
【荒川さんのブログ】札幌五番舘
・・・・
荒川さんとは都合3回会いました。
当時のジョブチーフだった出堀さんに会ってもらったり、発信の仕方や対象をどうするか議論したり。
彼の五番舘をなんとかしたい気持ちは、いささかもぶれません。正確には、札幌駅前に建つ赤レンガの建築を残したいという気持ちです。
彼は実にアグレッシブに行動していて、私や出堀さん以外にも、いろんな人に接触を試みているようです。
それらの蓄積は、彼の中でも貴重な経験になるはずで、それを記録として、かつ発信装置としてブログを使おうということになりました。
彼の思い描く五番舘再利用計画も、ちらりと聞いてはおりますが、ネタバレになるので、ここでは披露しません。
まだ、出来たてほやほやの彼のブログですが、アクセスしてみて下さい。できれば、コメントなどを頂けると彼も励みになります。
【荒川さんのブログ】札幌五番舘
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五番舘西武(現・札幌西武)のことで
- 2009-10-15
- 02.Essay
今週初め、建築事務所にお勤めの荒川さんが来訪しました。
私が坂倉時代に担当した札幌の「五番舘西武」の資料を見せてほしいというものです。
五番舘西武は、私にとって社会人最初の物件であり、現場で大変苦労した思い出深い建築です。
この建物は、札幌駅前に建つ新館と仲通りを挟んだ旧館によって構成された百貨店です。その後、新館はロフト館となり、建物全体の名称は札幌西武と変わりました。
(表現の間違いがありましたらすぐ訂正させていただきます)
高校までを札幌で過ごした荒川さんは、五番舘をよく利用していたそうです。高校のときロフト館のトイレを利用したら、レンガの大階段を発見。この建物にこんな場所があったなんて、と感動したそうです。それ以来、お気に入りの場所として、館内の本屋で買った本を読んだり、時間をつぶしたりする場所になったそうです。

私が坂倉時代に担当した札幌の「五番舘西武」の資料を見せてほしいというものです。
五番舘西武は、私にとって社会人最初の物件であり、現場で大変苦労した思い出深い建築です。
この建物は、札幌駅前に建つ新館と仲通りを挟んだ旧館によって構成された百貨店です。その後、新館はロフト館となり、建物全体の名称は札幌西武と変わりました。
(表現の間違いがありましたらすぐ訂正させていただきます)
高校までを札幌で過ごした荒川さんは、五番舘をよく利用していたそうです。高校のときロフト館のトイレを利用したら、レンガの大階段を発見。この建物にこんな場所があったなんて、と感動したそうです。それ以来、お気に入りの場所として、館内の本屋で買った本を読んだり、時間をつぶしたりする場所になったそうです。

オープン当時のスパイラルステップ
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おまけ付きの家 -スキマをたのしむ-
都市部の住宅地では、庭の景色を楽しむことは、とても贅沢なのかもしれません。建ぺい率いっぱいに家を建て、残りがガレージや玄関ポーチになる。「植込みが少しでもあれば十分」というケース、けっこうあると思います。
私達が設計したHT-Houseも、「庭」と呼べる広さのあるものはつくれませんでした。でも、その景色は存分に楽しめます。今回はその仕掛けをご紹介しましょう。

玄関の下足入は、そのカウンター下が一部窓になっています。窓の外に見えるのは庭の景色です。でもここは、実は建物と塀の間、わずか50センチの場所で、「スキマ」と言われてしまいそうなところです。この50センチの「スキマ」を、砂利と植栽で整え、玄関からは長手方向で見せるようにしているのです。すると玄関からは、足元に庭の景色が広がっているように見え、奥行を感じられる空間になります。この奥行をさらに楽しむため、玄関扉の脇も透明ガラスを入れ、扉の外からでも庭が見えるようにしました。
ここでは、さらにおまけを付けました。
それは、下足入の下のガラスレンガです。普段あまり見かけない素材なので、玄関に入ると思わずそちらに目線が行ってしまいます。そうすると、自ずと足元の窓の景色が意識される仕掛けです。このガラスレンガの下には照明が埋め込んであり、夜には、光に照らし上げられたガラスレンガが窓に映り込み、また別の景色が奥行を感じさせてくれます。
(上)玄関夜景・ガラスレンガが窓に映り込む
(中)下足入と開口部のコンポジッション
(下)下足入の足元に広がるスキマの庭
私達が設計したHT-Houseも、「庭」と呼べる広さのあるものはつくれませんでした。でも、その景色は存分に楽しめます。今回はその仕掛けをご紹介しましょう。

玄関の下足入は、そのカウンター下が一部窓になっています。窓の外に見えるのは庭の景色です。でもここは、実は建物と塀の間、わずか50センチの場所で、「スキマ」と言われてしまいそうなところです。この50センチの「スキマ」を、砂利と植栽で整え、玄関からは長手方向で見せるようにしているのです。すると玄関からは、足元に庭の景色が広がっているように見え、奥行を感じられる空間になります。この奥行をさらに楽しむため、玄関扉の脇も透明ガラスを入れ、扉の外からでも庭が見えるようにしました。
ここでは、さらにおまけを付けました。
それは、下足入の下のガラスレンガです。普段あまり見かけない素材なので、玄関に入ると思わずそちらに目線が行ってしまいます。そうすると、自ずと足元の窓の景色が意識される仕掛けです。このガラスレンガの下には照明が埋め込んであり、夜には、光に照らし上げられたガラスレンガが窓に映り込み、また別の景色が奥行を感じさせてくれます。
(上)玄関夜景・ガラスレンガが窓に映り込む
(中)下足入と開口部のコンポジッション
(下)下足入の足元に広がるスキマの庭
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建築士のインターン制度
- 2009-07-26
- 02.Essay
先日、所属する建築士会から一通の手紙が来ました。
内容は、「インターン制度の受け入れ先として協力できますか」といったもの。
昔から、建築設計の世界ではオープンデスクといって、設計現場の机を学生のために開放するから、建築家のお手伝いをしながら自分で勉強しなさい、という考え方がありました。
どうして、今さら「インターン制度」と言いなおしているのかなと思って、手紙を読んでいくとその理由がわかりました。
従来は大学院を出ているだけで、一級建築士の受験資格がありました。学卒の場合は、実務年数2年以上が必要です。大学院で研究する内容が実務同等とみなされていたわけです。
しかし、今の大学は、建築学科であっても、研究室によっては、一級建築士に必要な知識を身につける環境になっているとは言い切れず、逆に、建築学科でなくても、かなり建築的な領域に踏み込んでいる研究室もあります。
「大学の研究室は一級建築士養成のために存在しているわけではない」から、大学院生に設計実務を経験させることを法制化したということのようです。
至極、もっともだと思う反面、そこまで義務付けないといけないのかなと思ったりもします。
学生の頃の私は、「設計という特殊な世界は学生時代に経験しておかないと、つまり失敗が許されるうちに経験しておかないと、事務所勤めなんておっかなくてできない」と思っていました。
今思うと、さすがに思い込みが過ぎると言わざるを得ませんが、友達同士の会話は、「○○事務所は模型室があって・・」とか「○○さんの事務所の立面図の目地を描かせてもらった」とか、いつもそんな調子でした。
義務付けしないと、学生のうちに覚えようという志の若者が減っているということなのでしょうか。。実務ができなくて一級の資格を勉強しても、そこに何の価値があるのでしょう。
それが判らない学生が増えてきているから、法制化したのだとも受け取れます。。
いろいろ思うところはあるものの、インターンの受け入れ先として、喜んで協力させていただくことにしました。(白崎泰弘)
内容は、「インターン制度の受け入れ先として協力できますか」といったもの。
昔から、建築設計の世界ではオープンデスクといって、設計現場の机を学生のために開放するから、建築家のお手伝いをしながら自分で勉強しなさい、という考え方がありました。
どうして、今さら「インターン制度」と言いなおしているのかなと思って、手紙を読んでいくとその理由がわかりました。
従来は大学院を出ているだけで、一級建築士の受験資格がありました。学卒の場合は、実務年数2年以上が必要です。大学院で研究する内容が実務同等とみなされていたわけです。
しかし、今の大学は、建築学科であっても、研究室によっては、一級建築士に必要な知識を身につける環境になっているとは言い切れず、逆に、建築学科でなくても、かなり建築的な領域に踏み込んでいる研究室もあります。
「大学の研究室は一級建築士養成のために存在しているわけではない」から、大学院生に設計実務を経験させることを法制化したということのようです。
至極、もっともだと思う反面、そこまで義務付けないといけないのかなと思ったりもします。
学生の頃の私は、「設計という特殊な世界は学生時代に経験しておかないと、つまり失敗が許されるうちに経験しておかないと、事務所勤めなんておっかなくてできない」と思っていました。
今思うと、さすがに思い込みが過ぎると言わざるを得ませんが、友達同士の会話は、「○○事務所は模型室があって・・」とか「○○さんの事務所の立面図の目地を描かせてもらった」とか、いつもそんな調子でした。
義務付けしないと、学生のうちに覚えようという志の若者が減っているということなのでしょうか。。実務ができなくて一級の資格を勉強しても、そこに何の価値があるのでしょう。
それが判らない学生が増えてきているから、法制化したのだとも受け取れます。。
いろいろ思うところはあるものの、インターンの受け入れ先として、喜んで協力させていただくことにしました。(白崎泰弘)
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おまけ付きの家 -外流しを水盤に-

中庭の水盤.

水盤の裏側.散水栓がある.
池や噴水が欲しい。家を建てようとする人なら一度は夢見るものの一つです。しかし、循環ポンプ設置による費用面やメンテナンス面から、なかなか実現するのは難しいようです。
一方、外部空間には手足の泥を落としたり、樹木の水撒きのために外流しが必ず必要になります。
屋外に給排水設備を用意するのに、池をつくることはなかなかできない。。。
シーズ・アーキスタディオが考えたのは、外流しの水栓から流れる水をステンレスの水路を通って水盤に落とすというものです。
水路は日本庭園の鹿威し(ししおどし)からヒントを得ました。
水は底の浅い水盤に溜めてオーバーフローさせるだけですから、ポンプは付いていません。水盤が苔生してきた時は底の砂利に隠してある排水口のゴム栓を外して水を抜くだけ。
・・・水路から流れ落ちる水の音で涼感を楽しむ。
・・・水路からの水は止めておいて、風で揺らぐだけの水盤を楽しむ。
・・・忙しくて庭の手入れができそうにないとき、または冬の間は水盤の水を枯らしておいて、中庭のオブジェとして楽しむ。
気楽に水を扱ってもらえるようにシンプルな仕組みで設計した、ちっちゃな水溜りです。
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おまけ付きの家 -家庭の象徴-
その家庭の象徴となるものを、外から判るところに何らかの形で表現したいと思っています。これも家の骨格に関わることではないので、「おまけ」といっていいものです。

これは「六条の家」の玄関脇の出窓です。
華道をたしなむ奥様の趣味の場です。来客のとき、あるいは季節の変わり目にこの出窓が花で満たされます。
この出窓はサッシのない、ガラスだけで構成されたものです。サッシを無くすというのは、設計も施工も難易度の高いものですが、奥様の趣味の場に余分なものは登場させたくなかったので、敢えてそういう設計をしました。

この写真は「HT-house」の道路側の外観です。
この家には仲の良い3人の姉妹がおり、今は3人分の子供部屋を仕切らずに使っています。その子供部屋に面する窓を、それぞれの背丈に合わせて高さの違う窓を用意しました。
子どもはそういったことにすぐに反応してくれます。
「○○ちゃんの窓だね。」
まん中のお子さんが、背伸びしたり腰をかがめたり。
身長が伸びれば見える風景も違ってくるということで、それも面白いのではないかと考えました。
小さい窓ですが、やがて年頃を迎える女の子たちの窓。向い側から覗かれる心配が無きにしも非ずということで、スリガラス調のフィルムを貼り、フィルムに4つの小さな正方形を切り抜きました。
小さな窓の小さな風景がそこから見えます。

これは「六条の家」の玄関脇の出窓です。
華道をたしなむ奥様の趣味の場です。来客のとき、あるいは季節の変わり目にこの出窓が花で満たされます。
この出窓はサッシのない、ガラスだけで構成されたものです。サッシを無くすというのは、設計も施工も難易度の高いものですが、奥様の趣味の場に余分なものは登場させたくなかったので、敢えてそういう設計をしました。

この写真は「HT-house」の道路側の外観です。
この家には仲の良い3人の姉妹がおり、今は3人分の子供部屋を仕切らずに使っています。その子供部屋に面する窓を、それぞれの背丈に合わせて高さの違う窓を用意しました。
子どもはそういったことにすぐに反応してくれます。
「○○ちゃんの窓だね。」
まん中のお子さんが、背伸びしたり腰をかがめたり。
身長が伸びれば見える風景も違ってくるということで、それも面白いのではないかと考えました。
小さい窓ですが、やがて年頃を迎える女の子たちの窓。向い側から覗かれる心配が無きにしも非ずということで、スリガラス調のフィルムを貼り、フィルムに4つの小さな正方形を切り抜きました。
小さな窓の小さな風景がそこから見えます。
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